2025年・省エネ義務化に適合した新築住宅とは?|暮るみの世界基準の省エネ設計
1.2025年省エネ義務化とは?
国土交通省より、2025年4月から全ての新築住宅に省エネ基準を義務付けると発表がありました。
カーボンニュートラル、脱炭素社会を目指すために、家の建築基準も見直されています。
このため、新築の家づくりを考えている方は、窓の構造や外壁など、一定の基準を満たす建物を建てることが求められます。
これから家を建てたい方には知っておいてほしい内容です。
一緒に勉強していきましょう。
この記事では、
・2025年省エネ義務化とは何か?
・どんな基準で家を建てたらいいの?
・暮るみの家の世界基準・省エネ設計
がわかります。
住宅の省エネ基準はどう変わる?
政府のねらい
この省エネ義務化の、政府のねらいは何でしょうか。
2030年度、温室効果ガス46%排出削減、2050年のカーボンニュートラル実現を目標としています。
例年の異常気象と熱帯化で酷暑が続いており、エアコンを長時間付けている方も多いでしょう。
それに加え、コロナの影響で在宅勤務率が増加し、各家庭の電気消費量も上がっています。
また、化石燃料などの資源獲得競争が各国で激しくなり、その分、電気代も高騰。
この傾向が今後も続くことを踏まえ、省エネ住宅が重要視されるようになりました。
具体的な基準の変化
省エネ基準適合見直しには3つのポイントがあり、このように審査されます。
①原則、すべての住宅に省エネ基準適合が義務付けられる。
②省エネ基準への適合審査が行われる。
③ 2025年4月から施行予定の建物が対象。
具体的にどんな基準をクリアするべき?
では、具体的に、家の建築基準はどのように変わるのでしょうか?
・今後すべての新築住宅は省エネ基準(等級4以上)が義務付けられる。
・長期優良住宅の基準も見直し(ZEH基準(等級5)に引き上げられる見込み)
等級が改定されることによって今までよりも、より強い省エネ性が求められます。
新築住宅はもちろん、増改築等のリフォーム、リノベーション物件も対象となります。
また、家を建てるにあたって、建築確認手続きを踏まなければなりません。
省エネ基準に適合しない場合、手続きを怠った場合は、検査済証が発行されず、着工が遅れる可能性があります。
2.省エネ住宅とは具体的にどんな家?
では、実際に新築住宅を依頼するとして、具体的にどのような施工が必要となるのでしょうか?
外皮性能(家の外回り)
【窓や外壁】
日本で作られる住宅は、海外諸国と比較すると、断熱性能は低いと言われています。
窓の例で言うと、日本ではアルミサッシが広く普及していますが、断熱性能としては低いです。
窓の付近が冷える、冬がとても寒い住宅になってしまいます。
今回の省エネ義務化では、窓や外壁の断熱性能の評価として、UA値とηAC値と言う値を使用します。
国際的な基準に合わせ、住宅の外皮性能のみならず、すべての設備性能を含めた値として判断されることになりました。
UA値は室内の熱が外にどれだけ逃げてしまうかを表す数値であり、ηAC値は太陽の熱がどれだけ室内に伝わるかを表しています。
この2つの値が基準を満たすことが必要です。
エネルギー消費の基準
住宅のエアコン、暖房器具などに使用するエネルギーのことで、これらは一次エネルギーとして基準値を検査されます。
具体的には、エアコンの設備、24時間換気設備、キッチンやお風呂等の給湯設備、照明や家電の電気消費量などがこれにあたります。
断熱性能
2025年には省エネ基準適合義務が開始となり、2030年には断熱等級5が適合義務化になる予定です。
断熱には等級というレベルがあり、等級の数字が上がるほど断熱性能が良いことになります。
例えば、等級4のお部屋と等級6のお部屋を比べると、冬の暖房でも足下の暖かさに差が出ます。
等級6の方は、お部屋全体が均一にムラなく暖かくなり、より健康的に過ごせる家です。
今後は等級6がスタンダードになります。
低い断熱の家には、健康リスクがたくさん潜んでいます。
WHOの指針によると、冬場の最低室温が18度未満になると健康リスクが増大すると言われています。
日本の気候では冬場10度以下になってしまうことも多々あります。
冬場のヒートショックのリスクとしては、入浴中の心肺機能停止者数は多いです。
また、気密性はもちろん、断熱性能の鍵を握るのは窓であり、家の中でも熱の出入りが大きいので、窓の性能を考えることも大事です。
具体的な省エネ住宅って?
【ゼッチ住宅】
ZEH(ゼッチ)とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のことを指しています。
使用されるエネルギーよりも、作られるエネルギーの方が多くなる住宅のことです。
太陽光発電の装備をするなど、自らエネルギーを作れる住宅であることが求められます。
断熱性能に関しては、窓や外壁などの断熱がなされている事が必要です。
省エネ設計に関しては、換気、暖房設備等の省エネ性が求められます。
光熱費を抑えることもでき、環境にも優しい住宅がゼッチ住宅なのです。
【長期優良住宅】
長期優良住宅は、長い期間にわたって住み続けられる住宅のことを指します。
①長く住み続けられるための構造、設備
地震に強い家であること。
耐震等級は3以上であること。
②居住環境等への配慮を行っていること
省エネ対策等級5以上
一次エネルギー消費量等級6以上
地域環境の維持や、景観の維持に寄与していること
③一定面積以上の住戸面積を有している
④維持保全の期間があること
メンテナンスがしやすい住宅であるか
維持管理対策等級3以上
定期的な点検、補修等が盛り込まれている事
⑤自然災害への配慮があるか
寿命が長い家であること。複数の世代にわたり使用できる家であること。
劣化対策等級3以上
省エネ住宅に関連する補助金
2023年度、住宅に関する補助金については以下があります。
注意点として、補助金には予算の上限があり、達してしまうと受けられない可能性も出てきます。
利用されたい方はお早めに検討しましょう。
また、すべての補助金が利用できるわけではなく、年齢や建物の条件など細かく規定があるため、迷われる方は一度ご相談してください。
3.暮るみの家の省エネ住宅設計
省エネ義務化と暮るみの想い
日本では省エネ義務化が決まり、注目されるようになりましたが、この基準値も、実は世界基準では既に当たり前のこと。
また、ご家族の健康を守ることを考えても、当たり前の基準です。
暮るみ株式会社では【世界基準の健康な家造り】をテーマにしています。
暮るみの大切にしている家づくりを一言でわかりやすく伝えると【世界標準】になります。
長年の職人さんの育成、技術力、そしてお客様に健康になってほしいという想いが詰まっています。
省エネ義務化は喜ばしいことですが、実は基準値、数字だけを急にクリアするのは難しい事です。
急に数字だけ追うと、結露やカビなどが発生しやすいお家になってしまい、健康リスクにも関わります。また、ただ単に断熱材を入れ、暖かくして基準値が満たされれば良いわけでもありません。
暮るみ株式会社には、長年培った技術で施工する職人さんがいます。
それは基準をクリアすること以上に、快適で健康的な家づくりにおいて非常に重要だと考えております。
暮るみで実現する世界基準とは
断熱性能
断熱等級6
UA値= 0.46
この数値を7、8年前からクリアしています。
(等級5が義務化になっているところ、6をクリアしています。)
さらに、もっと健康的な住宅を目指し、UA値はドイツの基準である0.36を目標としています。
気密性能
気密測定では、C値1.0という値より下であれば、高気密住宅と言われています。
暮るみの家では、平均C値0.15という数字。
これは、家一軒に対して、家全体の隙間が、なんと「切手3枚の大きさ以下」になる計算です。
構造を目で見て納得してほしい
暮るみの設計は、お客様に構造を実際に目で見てもらう事が一番だと思っています。
施工に関しては、実際に目で確かめるしか方法がありません。
暮るみでは、自信を持ってお見せし、ご不明な点は納得されるまでお話をしたいと思い、定期的に構造見学会を行っています。
住んでいく上で一番重要である、内側の構造にご納得いただきたいと思っています。
体験会に来られて、ご契約されるお客様が非常に多いです。
ぜひ直接、ご自身で体験してみてください。