断熱性能
平均UA値0.37
※直近1年平均

気密性能
平均C値0.14
※直近1年平均

耐震性能
耐震等級3
構造計算

【放置するのは危険!】結露が発生する原因とは?対策方法を詳しく解説

2025.03.21

冬の時期、窓ガラスに結露を発見したことがある方は多いと思います。拭いてもまたすぐに出現してしまうので、不快に感じている方も多いでしょう。

厄介なものですが、結露はそのままにしておくと、カビやダニの発生を起こしてしまい、健康被害の原因にもなってしまいます。なぜ家の中で結露が起きてしまうのか?どのように対策をしていったらいいのか?新築を建てる時点でできる対策はあるのか?など、この記事を読んでいただき、理解していきましょう。

結露とその原因

冬場に、ご自宅の窓ガラスなどで、窓に水滴がついて、結露になってしまっているのを見たことがありませんか。また、結露がひどくなると、寝室のカーテンもびしょびしょになり、黒ずんでしまったりします。快適に過ごすべきお部屋の中で、避けたい事態ですね。まずはこういった不快な結露がどのような原因で起きてしまうのかを理解していきましょう。

結露とは

夏の暑い時期に、冷やしたコップに飲み物を注ぐと、コップの外に水滴がたくさんつくのを見たことがあるでしょう。この現象がまさに結露と呼ばれるものです。

簡単にご説明しますと、結露というのは、暖かい空気の中に含まれている水蒸気が、冷たいものに触れることにより水滴となって現れた現象です。冬の時期にできる窓ガラスについた水滴が1番わかりやすいですが、冷え切った窓ガラスの表面に、お部屋の中の暖かい空気が接することにより発生するわけです。

この現象の発生について詳しく紐解いていけば、お家の中で結露対策をどのように行っていったらよいかが分かります。結露が起こってしまう原因やメカニズムを見ていきましょう。

発生する原因・メカニズム

結露が発生する要因には、温度と水蒸気の量が関係してきます。具体的には「飽和水蒸気量」と「温度」の関係性によって発生します。

空気中には水蒸気が含まれています。その量は、温度が高ければ高いほど多くなる特徴があり、温度が低ければ低いほど少なくなります。ある温度下で、空気中に含むことのできる水蒸気の量の最大値を、飽和水蒸気量と呼びます。その飽和水蒸気量に対して、実際の水蒸気の量のパーセンテージを表したものを相対湿度と呼んでいます。

暖かい空気と冷たい空気を比較したときに、それらの含んでいる水分量は違うということになります。冬場になり、急に低い温度になってしまったときに、冬の冷気に含み切れない分の水分量が水滴となって目に見える形で現れているということになります。それを結露といいます。

結露は冬場に起こりやすいともいえますが、夏も油断はできません。エアコンや冷蔵庫などといった電化製品によって温度差が作られます。

高温多湿である日本の夏の環境下では、エアコンによって冷たく冷やされたお部屋の中と、壁との温度差で内部結露が発生していることがあります。壁の内部、基礎部分での発生のため、なかなか気づきにくい部分でもあります。

また、6月の梅雨の時期のような、雨がたくさん降って湿気る時期にもよく起こります。住宅の結露対策をしっかりと施したいものですね。

発生しやすい場所

結露は、住宅の中でも発生しやすい場所と発生しにくい場所があります。前述した通り、結露が発生するのは温度差が激しいところであるといえます。

住宅のなかでいうと、暖かい空気と冷たい空気のちょうど境目になるような部分に結露が発生しやすいといえるでしょう。

たとえば、外とお部屋のなかとの温度差が生じやすい窓の付近です。窓ガラスにつく水滴は表面結露と呼ばれます。冬場の冷たい空気で冷やされた窓が、室内の暖かい空気に触れている窓の熱を奪っていきます。その結果、窓ガラスの表面温度が下がります。そして空気中の水蒸気が水滴となって窓ガラスについた状態になり、結露になるのです。

具体的には、窓ガラスでは、ガラスの窓枠部分である金属サッシの部分などに発生しやすいです。外気と接する場所として、結露が発生しやすいのは、そのほか、玄関や壁が挙げられます。

また、日があまり当たらない北側の寝室、お部屋の角なども温度差が生じやすいため、結露が発生しやすいです。

通気性があまりよくないクローゼットや、押し入れなども結露が発生しやすいといえますので、結露に充分気をつけたいところですね。

こちらの記事では、住宅の気密性能について解説しています。C値の基準や気密性能が大切な理由も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

結露が引き起こす問題

住宅のなかで結露が起きやすいことは、ご理解いただけたと思います。しかし、結露は放置してしまってもよいものなのでしょうか。結露が引き起こす問題について理解していきましょう。

カビ・ダニが発生しやすい

結露を放置してしまうことの問題点として、まずカビやダニが発生しやすいということが挙げられます。

結露を放置してしまうと、その湿気によって、まずカビが発生しやすい環境ができてしまいます。ダニなどの害虫はカビを餌にして生きています。そのため、ダニが集まって来やすい環境が出来上がるのです。ダニの死骸や糞は、人によってはアレルギー物質になってしまいます。

気づかないうちに吸い込むことで、アレルギー性の疾患や、アトピー、シックハウス症候群、小児喘息などにかかってしまうことがあります。小さなお子さんがいるご家庭ではより気をつけた方がよいでしょう。

また、カビによって窓の付近や、壁紙などに汚れを作ってしまったり、劣化しやすくなってしまうことも問題点です。

家の耐久性や性能に影響を及ぼす

結露が発生してしまうと、カビができるとともに、腐食やサビが起きる原因にもなります。見た目もよくないばかりか、内部結露など、目に見えない部分で起きてくる結露もあります。これは住宅の機能性や耐久性にも関わってくる問題になります。

たとえば壁体内結露といって、壁の内部にできるものや、床下にできてしまう結露もあります。また、湿気によって湿った内部の木材は、腐食しやすくなり、シロアリの餌となってしまいます。シロアリの被害を受けると、耐震性などにも影響してしまいますので、シロアリ対策を施すためにも、まずは結露対策を考えることが重要になります。

結露の対策方法

1年を通して結露は発生してしまいますが、なるべく結露のない健康的なお家にするにはどうしたらよいのでしょうか。その結露に対する対策方法を具体的にご紹介いたします。

結露ができたらすぐに拭き取る

基本的な対策ですが、湿気を見つけたらすぐに拭き取ることが重要です。カビができてしまう前にすぐに水滴を拭き取れば、健康被害も防げて安心ですね。

冬場や梅雨の時期など、結露が発生しやすいころは、朝起きると窓ガラスにびっしりと水滴がついていて、拭いても拭き切れないということもあるかもしれません。しかし、こまめに拭き取ることがカビの防止になります。

拭き取る道具として、窓ガラスには結露取りワイパーのようなものを使うのもおすすめです。スポンジや新聞紙なども効果的に使うことで、きれいに水気を取ることができます。頑固なカビになってしまう前に対処していきたいですね。

外気との気温差を小さくする

これまで見てきた通り、結露は外とお家のなかの気温差によって出来やすくなります。そのため、なるべく外気との気温差を小さくすることが重要です。たとえば夏場、暑いからといってエアコンの温度を低くしすぎることがあるかと思います。室温が下がってしまうと、それだけ外との気温差が生じやすくなってしまい、内部結露の原因を作ってしまいます。

環境省は、室温を28度にすることを推奨しています。この基準を意識し、結露を防いでいきましょう。

また、断熱性の高い窓ガラスに取り替えるのも効果的です。複層になった窓ガラスに取り替えることによって、断熱性能がアップします。築年数の経ったお家に住んでいて、家全体の断熱性能を上げることは難しい場合であっても、窓ガラスだけ変えるリフォームで対応することも可能なのでおすすめです。

暮るみの家では、気密性が高いことで、家のなかの隙間が少なく、エアコンの効きがよい構造です。そのため、夏場はエアコンの温度を低くしすぎたり、強運転にしなくても、緩い温度で充分に冷やすことができ、結露も発生しにくい作りであり、省エネにも貢献しています。

室内の湿気・水蒸気を抑える

結露対策には、室内の余分な湿気を取る対策を行うことが効果的です。押し入れやクローゼットなどは何もしなくても、湿気がこもりやすくなってしまいます。そういった湿気がこもりやすい場所には、除湿機などを置いて対策することも効果的です。

また、冬場の乾燥する時期、寝室では加湿器などの保湿するための道具を使う方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。保湿することで快適になるようですが、実は使いすぎていて、窓付近に結露が起きる可能性も高いです。使い過ぎには注意しましょう。

また、意外と見落としがちなところでは、観葉植物や水槽などからも水蒸気は発生しています。知らないうちに湿度を高くしてしまっているため、窓付近の結露しやすい場所には置かず、部屋の中央に配置するなどの工夫をしましょう。

結露しにくい家を建てるには?

なるべく結露が発生しない、健康的な住宅に住みたいと思いますよね。では結露しにくい家を建てるためには、具体的にどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。

暮るみの家で採用しているのは、地熱を利用して給気温度を上げる換気システムです。綺麗な空気が家の中を循環し、汚れた空気は適切に排気され、お部屋が湿気ることなく、清々しく快適になっています。

また、暮るみの住宅では、洗濯物を滑車であげて乾かすという方法で、屋根部分の天井勾配のスペースを使って家の1番高いところに干す方法もとっています。家族の動線を邪魔せず、湿気やカビ臭さもなく、洗濯が完了するのでおすすめです。

また、浴室は湿気が溜まりやすい場所でもありますが、暮るみの家づくりではお風呂を天井のない設計にしています。湿気がこもることがなく、カビが生えない天井になります。

暮るみでは、断熱性能や気密性能、耐震性能を世界基準の平均を実現しています。高気密・高断熱の家造りで何年経っても快適に過ごせる住宅を提供します。ぜひお問い合わせください。

まとめ

結露が発生するお家は、お住まいになるご家族が不快になるばかりか、内部結露などの問題も発生してしまい、家の耐震性への影響も心配されます。

窓ガラスの水滴を拭くなど、自分でできる結露対策、そして住宅の作りに関する建築の部分でできる対策を理解したうえで、結露の発生しにくい住宅を作っていきましょう。

高断熱、高気密な家を立てることによって、お家の外の気温の影響を受けにくくなり、結露も発生しにくい住宅になります。温度差のない家づくりを意識することで、家族がみんな安心して住むことができる健康的な住まいを手に入れましょう。

暮るみでは、熟練した大工さん達が気密性、断熱性にこだわって施工していますので、ぜひ見学会にお越しください。

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