断熱性能
平均UA値0.37
※直近1年平均

気密性能
平均C値0.14
※直近1年平均

耐震性能
耐震等級3
構造計算

住宅ローンの借入額は年収の何倍が目安?注目すべきポイントを解説

2025.05.09

住宅ローンとは

住宅ローンというのは、住宅を購入する際や、リフォームをする際などに利用することができるローンのことを指します。民間の金融機関が使っているものや、住宅支援機構が扱っているフラット35などの商品があります。

返済の方法もさまざまであり、全期間固定金利のものや、変動金利のものまで、さまざまなプランから選ぶことができます。多くの選択肢がある一方で、なかなか分かりづらい部分もあるかと思いますので、こちらの記事で詳しく知っていきましょう。

年収に対して利用できる住宅ローンの目安

住宅ローンに関しては、自分がどれくらい融資してもらえるかというところが1番の悩みどころではないでしょうか。住宅ローンというのは、契約すれば誰でも好きなだけ借りられるというわけではありません。

借りられる金額の目安として出てくるのが「年収倍率」という言葉です。購入したいと思っている住宅の価格が、自分の年収の何倍になるかということです。

住宅ローンの借り入れ金額の目安としては、自分の年収の6倍から7倍ほどとされています。たとえば年収が500万円の人であった場合、3,000万から3,500万円が目安として借りられるという認識になります。そういった金額なら、無理なく返済できる金額であるともいえます。

金融機関である銀行が設定している限度額としては、一般的に「自分の年収の7倍以内」としているところが多くあるようです。なかにはもっと緩やかな基準で年収の8倍くらいまでを設定している金融機関もあるかと思います。

しかし、そういった住宅ローンを利用する際には慎重に検討する必要があります。たとえば、借りた当初はよくても、後に返済が難しくなってしまい、困ってしまうパターンも考えられるからです。そういったことを含め、住宅ローンの選び方はトータルに考えて検討しましょう。

住宅ローンを選ぶ際に注目すべきポイント

では、住宅ローンを選ぶ際にはどのようなことをチェックすべきなのでしょうか。返済方法や借り入れ先といった部分から詳しく見ていきましょう。

金利

住宅ローンの金利という話を聞くと、単純に金利が高いか低いかを想像される方も多いかもしれません。しかしそのパーセンテージよりも前に、金利タイプを理解しましょう。

住宅ローンの金利の種類は1種類ではありません。金利には大きく分けて、変動と固定の2種類があります。まず、変動金利型のタイプは、市場の金利の変動に合わせて、返済途中に金利が変化していきます。それに対して、固定金利型タイプは借り入れ期間中の金利が初めから設定されていて、完済するまで変わらないというタイプです。

また、固定金利選択型といって、最初の固定金利は決まっていますが、その期間を終えた後、各自で金利を選択するタイプもあります。

返済方法

返済方法は、元利均等返済と元金均等返済に分かれています。両者の違いを知ることで、自分に合ったものを選びましょう。

元利均等返済とは、毎月決まった金額を返済していくという方法です。元金の返済分と利息の支払い分を合算した額が、毎月変わりません。元金が減りづらく感じるかもしれませんが、返済計画は立てやすいです。

元金均等返済は、元金の返済額自体は毎月一定であり、そこに利息を上乗せして支払う方法です。この場合ですと、元金が減っていくにともなって、支払う利息の金額も減っていくことになります。

このような違いがあるため、自分に合っている返済方法を選択することがまず第一に重要となります。

借入先

借り入れ先としては、大きく分けると、民間ローンと公的ローン、その2つを掛け合わせたものがあります。借入先の候補は銀行以外にもいくつかあるということです。

民間ローンは、銀行や信用金庫等といった民間の金融機関が提供している商品です。変動金利型や固定金利型などさまざまなタイプが用意されており、選択肢も広いのが特徴です。

公的ローンは、国や自治体などが提供している商品です。財形住宅融資と自治体融資の2つに分類されています。さらに、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携している融資もあります。

聞いたことがある方も多いかもしれませんが、フラット35という商品です。フラット35は、最長で35年間、金利が変動しない、長期金利固定型のタイプとなります。

手数料・諸費用

住宅ローンを契約するには、手数料や諸費用がかかってきます。まず、保証会社の事務取扱手数料です。こちらは保証会社と保証委託契約を締結する際にかかる事務手数料になります。

そして保証会社を利用する際に、保証会社への報酬として支払う保証料があります。融資手数料といって、金融機関に支払う手数料も発生します。また、住宅登記にかかる登記費用、住宅ローン契約時の印紙税があります。さらに、一部繰上返済や借換え前の残高を返済する際には、繰上返済手数料がかかります。

相談のしやすさ

「自分に合った金利タイプは何なのかよくわからない」「返済計画はどのように立てたらよいのか不安」など、住宅ローンについてはお悩みも多いのではないでしょうか。住宅ローンに関しては、担当者が相談しやすいか否かも大事なポイントになります。

たとえば銀行であれば、休日でも相談窓口があり、対応しているところもあるでしょう。また、オンラインや電話対応にて受付されているかもしれません。返済シミュレーションなどを行っているところもあると思いますので、心配な方は検討されてはいかがでしょうか。

住宅ローンの利用手順

住宅ローンを利用する際には、まず最初にその利用の手順と、必要になる書類についてチェックしておきましょう。

印鑑証明や住民票等、事前に用意しておかなくてはならない書類もありますので、詳しく理解していきましょう。

情報収集と相談

先述してきた通り、住宅ローンには金利のタイプなど、いろいろな種類があり、迷ってしまう方も多いかと思います。新築の住宅を購入する場合、建築メーカー等から住宅ローンの説明を受けることもあるでしょう。その場合、そのメーカーの提携している住宅ローンは、優遇金利が受けられるなどのメリットがある場合もあります。

ただし、自分にどのような住宅ローンが合っているかは深く検討したいものです。インターネット検索や、さまざまな住宅ローン関連のパンフレットを集めて、比較検討するなど熟慮しましょう。困った場合は、金融機関等信頼できるところに直接相談するのもひとつの手です。

 

審査申し込み

住宅ローンを利用する場合には、まずは審査に通らなくてはなりません。ステップとしてまずは必要書類を用意します。身分証明書、自分の収入を証明できる書類、印鑑証明、住民票、課税証明書の原本、売買契約書の写しなどを求められることになります。

たとえば、身分証明書は、運転免許証やパスポートなどといった本人確認できる書類であることが求められます。

書類を提出した後、仮審査と呼ばれる事前審査を受けます。対面ではなく、オンラインや郵送などで対応しているところも多くあります。審査申し込みから長くても1週間ほどで結果が通知されます。承認された後、本審査へと進みます。本審査では、仮審査よりも多くの書類などで判断がなされます。こちらは2週間程度かかる場合が多いようです。

契約

本審査に通過すると、いよいよ契約に入ります。金融機関との間で、いくつかの契約を結ぶことになります。金銭消費貸借契約、抵当権設定契約、保証委託契約等です。

たとえば金銭消費貸借契約とは、お金を借りる金融機関と結ぶ契約になります。金利や借り入れ期間等といった返済に関する細かいところを決めていきます。申し込み者本人が口座を用意し、契約を締結することが求められます。

融資実行

いよいよ物件の購入資金として、申込者の口座に資金が振り込まれ、融資実行となります。作られた契約書に不備がないのであれば、期日に融資実行がなされます。このように融資された資金が、不動産会社への支払いに充てられ、その後、めでたく住宅の引き渡しとなります。

もしこの先、返済ができなくなってしまったなど、滞りが生じたときは、金融機関はこの物件を差し押さえることになります。

住宅ローンを利用する際の注意点

住宅ローンの種類が多すぎてよくわからないと悩まれる方も多いでしょう。ここでは、住宅ローンを利用する際の注意すべきポイントについて解説いたします。

利用する際には、複数の金融機関が提供している住宅ローンを比較検討したり、金利上昇のリスクを考慮したりすることが必要です。詳しく解説していきます。

金融機関の提案を鵜呑みにしない

住宅ローンに関して不安ばかりのときに、金融機関などで相談に乗ってくれる方がいるのは心強いことです。しかし提案されたプランが常に最善とは限らないものです。提案に乗るばかりではなく、自分で複数の金融機関が提供している住宅ローンの比較をし、自分の意見を持って住宅ローンを組みましょう。

貯蓄のできる返済金額にする

なるべく早く住宅ローンを返済したいとは思っても、無理のある返済計画を立てるのはよくないことです。たとえば住宅を購入した場合、将来の住宅メンテナンス費用や固定資産税など、思わぬところで出費が出てくる可能性があります。

また、金利上昇のリスクも考慮して余裕のある返済プランを考えておく必要性があります。そういったことに対応できるほどの金額を考えながら、貯蓄もしていける返済金額に設定しましょう。

頭金ゼロは危険

頭金ゼロで大丈夫です。という謳い文句をチラシやパンフレット、インターネット上で見かけることがあるかもしれません。しかし、それを鵜呑みにして契約してしまうことは危険なことです。

頭金はゼロでも、その分、月々の返済額が高くなってしまうということになります。将来的にもし返済できなくなってしまい、競売にかけられてしまうケースでは、落札価格が低い金額になる可能性も高いです。家もなくなり、借金を背負うという最悪の事態も想定されますので、気をつけましょう。

必ず比較と検討をする

このように、住宅ローンには民間ローン、公的ローン含め、金利タイプや返済方法までたくさんの種類があります。ひとつだけの住宅ローンを見て決めるのではなく、必ず複数の会社の住宅ローンを比較検討し、どれが自分に合っているかを考えていきましょう。

建築メーカーなどが紹介する金融機関もありますが、金利タイプや返済方法を含め、自分に何が合っているかを検討していくことが重要になります。

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まとめ

住宅ローンを検討するにあたって、年収、利用できる住宅ローンの金額の目安、住宅ローンの選び方など、注意すべきポイントについてご理解いただけたでしょうか。

住宅ローンに関しては考えることも多く、とても複雑で難しいと感じてしまう方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。1人で考えて無理な借り入れや返済計画を立ててしまうのではなく、将来的な住宅メンテナンス費用やランニングコストなども含めて考え、無理のないように計画していきたいですね。

ときには専門家に相談したり、比較検討し、時間をかけてゆっくりと決めていくのもよいと思います。暮るみでも、住宅の建築に関してのみならず、住宅ローンや返済方法等についてもご相談に乗りますので、お気軽にご連絡ください。

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