断熱性能
平均UA値0.37
※直近1年平均

気密性能
平均C値0.14
※直近1年平均

耐震性能
耐震等級3
構造計算

グラスウールの断熱材って実際どうなの?性能・メリット・デメリットを解説

2025.07.03

家づくりやリフォームを考えている皆さん、冬の寒さや夏の暑さに悩んでいませんか?

「もっと快適に過ごしたい!」「断熱材の種類や特徴について知りたい!」という方も多いのではないでしょうか。

今回は優れた断熱材であるグラスウールをご紹介します。断熱材という言葉は知っていても、グラスウールという単語までは知らない方も多いかもしれません。グラスウールという実は私たちの暮らしをぐっと快適にしてくれる素材なのです。

この記事では、グラスウールの魅力や、なぜたくさんの家で選ばれているのかを、分かりやすくお伝えします。

グラスウールはガラスを繊維状に加工した断熱材

では、グラスウールが生まれるまでに、どのような加工がなされているのでしょうか。

グラスウールは、その名の通りガラスから生まれた素材ですが、ガラスの「強さ」と繊維の「しなやかさ」を兼ね備えているのが大きな特徴となります。高温で溶かしたガラスを非常に細い繊維にして綿状にしたもので、グラスウールの主成分はなんと、リサイクルガラスです。そのため環境にも優しい素材であるところが特徴です。

このようなユニークな作りのおかげで、耐熱性や不燃性、耐久性といったガラスの優れた特性があることはもちろん、繊維ならではの柔軟性も持ち合わせているのです。また、断熱性や吸音性、防振性にも優れています。そのため、家づくりの素材として使用することにより、家の中の暑さや寒さ対策はもちろん、気になる音や振動の軽減にも効果的なのが特徴です。

また、私たちが住む一般的な住宅だけでなく、ビルや設備、車など、私たちの身近な場所で快適な環境づくりや省エネルギーに貢献している素材でもあります。まさに縁の下の力持ちのような役を担っているのです。

グラスウールの作り方

先述したとおり、グラスウールはリサイクルガラスを原料として作られており、その割合は80%以上になっています。 それだけ環境にも配慮した素材であることがわかっていただけるかと思います。

製造方法は、まず高温で溶かしたガラスを、まるで綿菓子を作るような遠心力で細い繊維状に飛ばします。この繊維はミクロン単位(1,000分の1ミリ)と非常に細くなっています。次に、その細くなったガラス繊維をふわふわの綿のように集めて固め、乾燥させることでグラスウールが完成します。

身近なものを例にすると、屋台で見かける綿菓子の作り方に似ていると考えると、イメージしやすいかもしれません。

グラスウールの危険性は極めて低い

グラスウールの素材が人体に影響があるのではないかと心配する方もいらっしゃるかもしれません。

グラスウールは、アスベストと混同されがちですが、アスベストとはまったく異なる安全な素材です。繊維が太く、肺に入り込みにくい特性があり、仮に体内に入っても体液に溶けて排出されやすいため、健康被害のリスクは極めて低いとされています。

国際がん研究機関も発がん性について分類できないとしており、安心して使用できる断熱材として、現在の建築現場で広く普及しています。

アスベストとは別の物質

グラスウールとアスベストは、どちらも繊維状の断熱材であるため混同されがちですが、これらはまったく異なる物質です。アスベストが健康被害を引き起こすことが判明し、使用が禁止された後、その代替として安全な断熱材として導入されたのがグラスウールです。

グラスウールはアスベストに比べて健康リスクが非常に低く、国際がん研究機関(IARC)でも発がん性について「分類できない」とされています。確かに、取り扱いによっては一時的に皮膚や目、上気道に刺激を与える可能性はありますが、これは暴露が終われば自然に改善する軽度なものです。

長期的な健康影響を示す明確な証拠は見つかっておらず、その安全性の高さから、現在では建築現場で広く安心して利用されています。

グラスウールは肺に入りにくい

グラスウールはその見た目から粉塵のように見え、アスベストと同様に危険視されることがあります。しかし、両者には明確な違いがあります。アスベストの繊維が1ミクロン以下の非常に細いものであるのに対し、グラスウールはそれよりも太いのです。

この繊維の太さの違いが安全性に大きく影響します。グラスウールの繊維は太いため、万が一吸い込んだとしても、肺の奥深くまで入り込みにくいという特性を持っています。さらに、仮に体内に入ったとしても、体液に溶けやすく、速やかに排出されるため、アスベストが引き起こすような健康被害のリスクは極めて低いとされています。

肺に留まりやすく発がん性を持つアスベストとは異なり、グラスウールは現在の建築現場において主要な断熱材として広く使用されており、その安全性は確立されています。

グラスウールの断熱性能

では、グラスウールの断熱性能について見ていきましょう。グラスウールの断熱性能は、主に密度と繊維の太さに左右されます。密度が高まると空気室が細かくなり、熱を伝えにくくなります。

また、同じ密度でも繊維が細いほど繊維の本数が増え、空気室がさらに細分化され断熱性能が向上します。断熱性能を表す指標には「熱伝導率」がありますが、これは厚さ1mあたりの数値であり、実際の性能を正確に比較するには「熱抵抗値(R値)」が適しています。これは厚さを考慮した数値で、値が大きいほど断熱性が高いことを示します。

また、グラスウールには一般品と高性能品があり、高性能グラスウールは繊維が細かくなっており、断熱性に優れます。中でも16Kは熱伝導率0.038とバランスが良く、よく使われています。一方、24Kは性能向上がわずか(熱伝導率0.036)に対し価格が高く、コスパ面で16Kが選ばれやすいです。

コスパ面を詳しく把握したい場合は、「価格÷熱抵抗値」で求められる指標を使うことでわかります。発泡プラスチック系と比べて、グラスウールは高性能かつ低価格で、経済性に優れた選択肢といえるでしょう。

こちらの記事では、住宅の断熱性能について解説しています。等級4~7の違いや重要性についても取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

グラスウール断熱材のメリット

では、断熱材にグラスウールを使用することのメリットをみていきましょう。

材料費が安い

グラスウールの大きなメリットは、比較的安価で導入しやすい点です。単体での断熱性能はほかより優れるものもありますが、グラスウールは低価格なため、厚みを増やして高性能を実現しやすいのが強みとなっています。コストを抑えつつ高い断熱効果を得られます。

ただし、家の断熱性は窓の性能も重要なので、総合的に考えることが大切です。

燃えにくい

グラスウールは不燃性のガラスが主原料なので、燃えにくいのが大きな特長です。

火災時には延焼を防ぎ、逃げる時間を確保しやすくします。また、燃焼時にも猛烈な煙や有害ガスをほとんど発生させないため、一酸化炭素中毒のリスクを軽減し、廃棄時の安全性も高いです。「快適さ」と「安全性」を両立できる、住まいに欠かせない断熱材といえるでしょう。

経年劣化が少ない

グラスウールは無機質のガラスが主原料なので、温度や湿度による変形、シロアリの食害に強く、劣化しにくいのが特長です。そのため、新築時の高い断熱性能を長く保てます。さらに、木材の収縮で生じる隙間も、グラスウールの伸縮性がしっかりカバーしてくれます。

固形の断熱材では難しい、長期にわたる断熱効果の維持に貢献してくれるのです。

加工しやすい

グラスウールは、施工時に壁のサイズに合わせてカッターで簡単に切断・加工できるのが大きな利点です。

専用の機械は不要で、現場で柔軟にサイズ調整が可能です。これにより、どんな形状の場所にも隙間なくフィットさせることができ、断熱性能を最大限に引き出す効率的な施工を実現します。

防音効果が高い

グラスウールは、その内部にある非常に細かい繊維が音のエネルギーを熱に変換することで、高い吸音性を発揮します。

この働きにより、低音から高音まで幅広い範囲の音を効果的に吸収し、優れた防音効果をもたらします。外部の騒音対策や、室内での音漏れ防止にも役立ち、より静かで快適な居住空間の実現に貢献する素材です。

環境に優しい

グラスウールは、そのほとんどが家庭のリサイクルガラスや建築廃材から作られており、環境負荷が低いのが大きなメリットです。

再利用可能なため、非常にエコな素材といえます。高い断熱性を持つことから、省エネルギーな長期優良住宅や認定低炭素住宅にも多く採用されており、これら認定住宅では各種控除の対象となる場合もあります。環境にも家計にも優しい、まさに現代の住まいに最適な断熱材です。

グラスウール断熱材のデメリット

グラスウールはとても良い素材に見えますが、デメリットはあるのでしょうか。施工する際に施工業者が難しく感じることなどをまとめました。

水分に触れると断熱効果がなくなる

グラスウールは、その細かな繊維の間に閉じ込めた「動かない空気」によって断熱性能を発揮する素材です。しかし、この特性ゆえに、湿気を吸ったり水に濡れたりしてしまうと、その肝心な空気の層が失われ、断熱効果が著しく低下してしまいます。

そのため、グラスウールを施工する際には、湿気対策が非常に重要になります。たとえば、製品が袋に包まれた状態で作業を進めたり、壁の内部に吸湿・防水シートを適切に設置したりしなければならないなど、細心の注意を払うことが求められます。

こうした工夫を凝らすことで、グラスウール本来の優れた断熱性能を最大限に引き出し、住まいの快適性を長く保てるのです。

隙間なく施工するのが難しい

グラスウールで最大限の断熱効果を得るには、壁などに隙間なく、均一な厚みで充填することが非常に重要です。もし隙間ができてしまうと、そこから冷気や熱、湿気が侵入し、せっかくの断熱効果が大きく損なわれてしまいます。また、厚みが均等でないと、家全体の断熱性能にムラが生じてしまいます。

これはグラスウールに限らず、どんな断熱材にも共通する原則です。そのため、断熱材を施工する際には、壁の枠にぴったりと合わせてカットする技術や、全体にわたって均一な厚みを保つための熟練した経験が求められます。信頼できる施工業者を選ぶことが、快適で省エネな住まいを実現するカギとなるでしょう。

他種類の断熱材との比較

断熱材は大きく分けると無機繊維系、木質繊維系、天然素材系、発泡プラスチック系に分類されます。安価なグラスウール・ロックウール等の無機繊維系から、調湿・防音効果の高いセルロースファイバー等の天然素材系、高性能で結露に強いフェノールフォーム等の発泡プラスチック系まで多様です。

それぞれにメリット、デメリットがあります。たとえば天然素材系は価格が高いというデメリットがあり、無機繊維系は湿気対策が必要になるといった注意点があります。

発泡プラスチック系

発泡プラスチック系の断熱材は、素材内に閉じ込めた空気やガスが熱の伝導を抑えることで、高い断熱性能を発揮します。

具体的な素材としては、まずポリエチレンフォームがあり、柔軟性と加工のしやすさが特徴です。次に、ビーズ法ポリスチレンフォームは一般的に「発泡スチロール」として知られ、軽量でコストパフォーマンスに優れています。これに対し、押出法ポリスチレンフォームはさらに独立した気泡構造を持つため、断熱性・耐水性が高く、安定した性能を発揮します。

また、硬質ウレタンフォームは、現場での吹き付け施工も可能で、複雑な形状にも隙間なく充填できるため、高い気密性を実現し優れた断熱効果をもたらします。最後に、フェノールフォームは、非常に高い断熱性能に加え、燃えにくく耐久性にも優れるという特徴がありますが、価格は比較的高価です。

これらの発泡プラスチック系断熱材は、主に外張り断熱や充填断熱工法で広く用いられています。

木質繊維系

木質繊維系の断熱材は、木片などの天然素材を圧縮して作られ、素材にこだわりたい方におすすめです。高い吸音性と吸放湿性を発揮しますが、無機繊維系よりも高価な傾向にあります。

具体的には、セルロースファイバーは古紙や段ボール、おがくずが原料となっています。ホウ酸や難燃剤を組み込むことで、耐火性や防虫効果に優れ、防音材としても効果的です。湿気対策にも強く、結露を防ぐ調湿性能も持ち合わせています。ただし、重量があるため専門業者による施工が必要です。

一方、インシュレーションボードは、木材を粉砕し撥水加工を施したボード状の断熱材です。一定の品質を保ちつつ、木材本来の吸音効果や調湿性を発揮します。しかし、セルロースファイバーのように防虫処理がされていないため、シロアリに対する対策が必要となる場合があります。これら木質繊維系断熱材は、主に充填工法で用いられます。

グラスウール断熱材の種類

グラスウールには、さまざまな種類があります。種類ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。

表皮材なしグラスウール

表皮材なしのグラスウールは裸品とも呼ばれており、素材そのままの状態で、主に天井、壁、床への充填工法で使われる断熱材です。加工しやすいのですが、隙間なく丁寧に充填することが重要となります。

充填後は、結露やカビを防ぐために透湿防水シートを貼って気密層を設ける必要があり、この作業も丁寧さが求められます。正確な施工により、その高い断熱性能を最大限に引き出せます。

防湿層付きグラスウール

袋入りグラスウールは、あらかじめ防湿フィルムの袋に収められているため、繊維のチクチク感がなく施工しやすいのが利点です。充填箇所に隙間なく収まるサイズの材料を選ぶことが重要で、サイズが合わないと上部に隙間ができ、施工のやり直しになることもあるのが注意点です。

コンセントボックスなどで袋に穴を開ける際は、テープでしっかりと密閉するなど、丁寧な施工が求められます。

グラスウールボード

ボード状グラスウールは、グラスウールを板状に成形した断熱材で、表面がそのままのタイプとガラスクロス貼りタイプがあります。

ガラスクロス貼りのものは、とくに防音効果が高く、壁や天井の仕上げ材としても使用されます。床に敷く用途にも適しており、施工性にも優れています。

吹き込み用グラスウール

吹き込みグラスウールは、細かく加工されたグラスウールを専用機器で天井裏や壁内に吹き付けて施工します。これにより、どんな複雑な形状の場所でも隙間なく充填でき、厚さも自由に調整できるのが大きな利点です。

高い断熱性能を確保するため、施工する工務店やビルダーが採用している材料の種類にも注目するとよいでしょう。

気流止め用グラスウール

気流止め用グラスウールは、木造住宅の柱間など、気流を遮断したい箇所のために設計された製品です。防湿フィルムがあらかじめ付属しており、専用のサイズにカットされているため、施工が容易です。

これにより、隙間からの空気の流入を防ぎ、住宅全体の断熱性と気密性を向上させる効果が期待できます。

グラスウール断熱材の選び方

では、グラスウール断熱材はどのように選んだらよいのでしょうか。施工業者が選んでいるポイントをまとめました。

密度

グラスウールの断熱性は「密度」と「繊維の太さ」に大きく左右されます。密度が高くなるほど内部の空気室が細かくなり、熱が伝わりにくくなります。密度の種類は10〜96Kまであり、数値が大きいほど断熱性が高いとされます。

また、同じ密度でも繊維が細いほど空気室がより細かくなり、断熱性能がさらにアップします。繊維が細いタイプは「高性能グラスウール」と呼ばれ、断熱性を重視するなら高密度かつ高性能タイプの選択が効果的です。

厚さ

床下断熱材の適切な厚みを決めるには、まず地域ごとに定められた「熱抵抗値」を確認する必要があります。断熱材の性能は「素材の熱の通しやすさ」と「厚み」によって決まり、熱を通しにくく厚いほど断熱性が高くなります。

日本は気候に応じて1〜8地域に区分され、数字が小さいほど寒冷地です。東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城の多くは「5地域」または「6地域」に該当します。

国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく住宅性能表示制度におけるZEH水準を上回る等級について」の記載を見ると、東京等の戸建て住宅で等級7の場合、天井には高性能グラスウール20K210mmが使われているのに対し、札幌等の戸建て住宅で等級7の場合、天井には高性能グラスウール16K310mmが仕様例として記載されています。

出典:「住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく住宅性能表示制度におけるZEH水準を上回る等級について」(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/common/001430097.pdf

グラスウール施工時の注意点

ではグラスウールを施工する際に、注意する点はあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

隙間を作らない

壁や天井裏への断熱材施工では、隙間が原因で発生する内部結露が大きな問題です。とくにグラスウールやロックウールのように湿気をため込みやすい断熱材の場合、カビや腐食の原因となり、建物の劣化を招きます。このため、湿気の侵入を防ぐために断熱層の内側に防湿層を設けることが、国土交通省の基準でも義務付けられています。

多くの断熱材にとって湿気は大敵であり、内部結露対策は住宅の耐久性を保つ上で極めて重要です。

内部の空気層をつぶさない

グラスウールはその内部の空気層が断熱性の鍵となります。もし施工時にグラスウールが過度に圧縮されると、この空気層がつぶれてしまい、断熱性能が著しく低下します。推奨された厚みで施工しない場合、性能が約40%もダウンするといわれています。

これは建物の省エネルギー効率の悪化だけでなく、工業用途では生産性や収益にも影響を及ぼします。そのため、グラスウールは隙間なく、かつ押しつぶさずに施工することが非常に重要です。

防湿層を確保する

グラスウールを用いた断熱施工では、防湿層の設置が基本的な指針です。これは、木造軸組工法などの主要な住宅構造において、断熱性能と防露性能を確保するために極めて重要とされます。

断熱層と防湿層は、途切れることなく連続性を保つよう施工する必要があり、これが損なわれると「断熱欠損」を招きます。結果として断熱効果が低下するだけでなく、内部結露の発生や構造体の腐食といった深刻な問題につながる可能性があるため、正確な施工が不可欠です。

グラスウールはZEH水準の住宅にも適応!

近年、省エネ性能の高い住宅として注目されているのが「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」です。これは、住宅で使うエネルギーを減らし、太陽光発電などで自家発電し、その使用量を実質ゼロに近づけることを目指すものとなっています。

国としても補助金制度を用意するなどして、普及を後押ししています。ZEHの実現には冷暖房効率を高めるための「断熱性能」が欠かせません。中でも、断熱材の選定は極めて重要な要素となってきます。

その中核を担う素材のひとつが「グラスウール」です。断熱性・コスト・施工のしやすさのバランスがよいため、ZEH住宅でも広く使用されています。とくに繊維が細かく高性能な「ハイグレードグラスウール」は、ZEH基準に適合するための有力な選択肢です。

さらに、2025年4月からは新築住宅に省エネ基準適合が義務化され、断熱等級4以上が必要となります。2030年にはZEH基準相当の断熱等級5以上の義務化も見込まれており、高性能断熱材の需要は今後さらに高まっていくと考えられます。

低コストで断熱性を確保できるグラスウールという素材、とくに高性能グラスウールは、今後の住宅建築に欠かせない素材となっていくでしょう。

グラスウールの施工は実績豊富な業者に任せよう

断熱材の施工は非常に繊細で、専門知識と高い技術が不可欠です。

たとえばグラスウールの場合、その最大の特長である断熱性能は、繊維間の連続した空気層によって発揮されます。そのため、施工時には隙間を一切作らず、かつ内部の空気層を潰さないよう細心の注意を払う必要があります。さらに、湿気による性能低下や内部結露を防ぐためには、連続した防湿層を確実に設けることが不可欠です。

これらの複雑な要件を満たすには、素人では困難な場合が多く、誤った施工は断熱効果の著しい低下や建物の劣化に直結します。したがって、断熱材本来の性能を最大限に引き出し、長期にわたる快適性と安全性を確保するためには、正しい施工技術を習得した専門業者、とくに「マイスター認定者」のような資格を持つプロに依頼することが最も安心で確実な選択肢といえるでしょう。

暮るみでは、平屋専家に関するご相談を無料で受け付けております。家づくりに関してお悩みやご不安がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

まとめ

グラスウールは、無機繊維系断熱材の代表格であり、その優れたコストパフォーマンスと高い安全性から、多くの住宅で採用されています。しかし、この素材は湿気を通しやすい性質を持つため、その性能を最大限に引き出すには適切な施工技術が不可欠です。

誤った施工は、断熱効果の低下だけでなく、内部結露やカビの発生、さらには建材の腐食につながる可能性があります。そのため、グラスウールを用いた断熱工事を検討する際は、豊富な施工実績を持つ建築会社や、硝子繊維協会の「マイスター認定制度」で正しいグラスウール充填断熱工法を習得したマイスター認定者に依頼するなど、信頼できる専門家を選ぶことが極めて重要です。そうすることで、グラスウールの持つメリットを最大限に活かし、快適で安全な住まいを実現できます。

暮るみでは、断熱材の素材はグラスウールを使っています。グラスウールはシンプルで安価であり、劣化もしにくいため、断熱性、機密性を確保しやすい素材です。

また、暮るみの家は世界基準の家づくりをテーマにし、施工でも高い数値を保っています。断熱材に関しても、隙間なく丁寧な施工をしており、自信を持っております。断熱材は外壁内に埋め込んでしまい、お客様に見てもらう機会がないため、暮るみで住宅を建てていただいた方には、断熱材を入れたところを必ず見に来ていただいています。ご興味のある方は、ぜひ一度、見学会においでください。

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