【新築時にしかできないシロアリ対策】シロアリ被害の予防・セルフチェックと、暮るみの家でできる対策
みなさんは、新築やリフォームを考える際、シロアリ対策に対しては、どのように考えていますか?
シロアリの被害は、時に家屋倒壊の危険など、深刻な事態になる事もあります。
事前にシロアリの生態や、注意したい箇所を知っておきましょう。
この記事では
・シロアリってどんな虫?
・シロアリが出たらどうするか?
・新築購入の際、シロアリ対策で見ておく点
・暮るみの家のシロアリ対策
がわかります。
1.シロアリの危険性
シロアリってどんな虫?
シロアリはおよそ2億年前に、ゴキブリから分かれて進化した昆虫です。
実は昆虫の中でも一番多いのがシロアリなのです。
もしも地球上にシロアリがいなくなると、スズメ、ツバメ、カエル、トカゲなど多くの生態系に影響及ぼします。
生物の死骸を分解し、微生物環境の維持に関わるなど、実は生態系の一環をなす重要な虫。
害虫というと、不衛生なもの、毒があるもの、などと想像しがちですが、シロアリ自体は清潔な虫なので、ウイルスや細菌を媒介する心配はいりません。
シロアリの習性・好む場所
【習性】
光や風に弱い
地中で生活するため、地面を歩くところをほとんど目にしません。
風と光が苦手なので、蟻道と呼ばれるトンネルのようなものを作り、その中を移動して家の中に侵入します。
水と繊維を好む
水と繊維を好み、湿った木が好きです。
腐った木は、シロアリにとって好環境となってしまいます。
雨水が染み込みやすい地面、砂利が敷いてある庭は、シロアリが来にくい場所です。
かじる習性
シロアリは、平らな面ではまっすぐ移動しますが、隙間や窪みがあると、頭部を突っこみ、かじる習性があります。
シロアリに判断力はありませんが、石でも家でも、とりあえずはかじります。
巣を作る場所
基本的に、地面の下に巣を作ります。
そのため、基本的には下から上(家)に上がってくることを防ぐ必要があります。
(稀に、木の中に巣を作り、そこから家の中へ飛んでくるケースもあります。)
シロアリの種類
【ヤマトシロアリ】
北海道から沖縄までどこにでも生息。
日本の約8割の地域には、ヤマトシロアリが出ると言われています。
特に乾燥に弱く、湿った場所を好んで活動します。
生活場所は木材や土の中で、家屋の下部に被害が現れやすいです。
【イエシロアリ】
西日本に多く生息します。
寒さに弱い性質ですが、温暖化で北上するようになってきました。
【アメリカカンザイシロアリ】
外来種で、海外からの輸入家具、木材などに付着して日本に入ってきました。
木の中に巣を作り、蟻道と呼ばれる道を作らない事が特徴です。
少ない個体数で活動し、食害のスピードも遅いため、被害に気づきにくく、駆除が難しいとも言えます。
【ダイコクシロアリ】
沖縄県で被害の多いシロアリです。
今後、本土でも被害が増える可能性があります。
シロアリ被害の特徴
シロアリは、木材の内側から食べ始めます。
そのため、シロアリ駆除業者は、打診・触診で木の内部に空洞がないか調べます。
シロアリの食害が発生すると、乾いた音がし、食害があまりにも進行すると補修工事が必要です。
シロアリが蟻道を作っていた場合、すぐにわかります。
シロアリの唾液と土を混ぜ、合わせて作られたトンネルのようなもので、木材に土が付着するので、目に見えて分かりやすいものです。
縦に向かって作られることが多いですが、上の写真では横に向かっています。
シロアリのセルフチェック項目
床下の点検
床下は木材が露出している場所なので、比較的被害が分かりやすいです。
床下に人が入って確認できる場合、汚れても良い服装等に着替え、チェックしましょう。
蟻道が作られていないか
配管の水漏れがないか
ケーブルなどがかじられていないか
床下の湿気がひどくないか
その他、腐った木材など、余計なものが置いてないかチェックしましょう。
家の周りの点検
プランター
室外機の下
コンクリートの隙間
ブロック・レンガ
増築基礎との接合部分
壁に植物が沿っていないか
腐った木・段ボールの放置はないか
密閉性・湿度が保てる箇所はシロアリが生息しやすい環境です。裏側や下側をチェックしましょう。
また、羽アリが窓についていないか?居ればどの方面の窓に群がるのか?などもチェックすると良いでしょう。
不安がある場合、監視用の餌場を作る事も効果的です。
30センチほどの穴を掘って木片を埋めておき、イエシロアリが入るようなら技術者を呼んで駆除してもらうと良いでしょう。
2.白アリが出てしまった時の対処法
個人でできるシロアリ駆除の方法
5月・6月のツツジが咲く時期から、羽アリが出るようになります。
シロアリは、巣から駆除することが大前提です。
シロアリや蟻道を見つけた場合は、すぐに薬剤を撒くよりも、まず巣の特定をすることです。
また、巣から駆除したとしても、3年間は経過を見ることが大切です。
薬剤を使用する場合
ホウ酸系薬剤は、ヒトにとっては毒性が低く、殺虫剤や医薬品などに使われ、温泉にも含まれる成分なので、安全です。
シロアリにとっては、一定の期間に一定量以上食べることで死滅します。
(接触のみで死ぬことはなく、食べることで死滅します。)
ただ、薬剤をたくさん撒くと、高温多湿となり、木材に粘液が滲み出てくる可能性があります。
また、土壌処理では、表面に吹き付けではなく、土の中に混ぜ込むことが大切です。
個人の判断で大量に薬剤を散布するのではなく、プロに相談しましょう。
シロアリは殺虫剤などでも死滅しますが、集団全体の駆除となると難しいです。
シロアリ個体の生産力が異常に高いためです。
殺虫剤によっては、シックハウス症候群、化学物質過敏症になりうる可能性もあるので気をつけましょう。
シロアリ駆除業者へ依頼
個人でできる対策は、家のまわり等のセルフチェックがありますが、もし見つけたら、慌てずにプロに相談することが大事です。
【暮るみでできるシロアリ保証】
暮るみのお家を建ててくれた方には、シロアリ5年保証をお付けしています。
弊社がお世話になっているシロアリ専門の先生の点検、また、ご不安があれば薬剤散布もいたしております。
ささいなご不安でもお聞きしますので、お気軽にお問い合わせください。
3.新築でもシロアリは出る?
シロアリを呼びやすい家とは?
中古物件、古い建物など、木材の腐敗によってシロアリを呼びやすい家屋は被害に遭いやすいです。
では、新築なら大丈夫なのでしょうか?
もともとその土地にシロアリが住み着いていなくても、生命力の強い外来種、外から飛んでくる羽アリもいるため、新築だから絶対安心とは言えません。
しかし、基本的に新築物件では、地中のシロアリを遮断する基礎工事がしっかりとなされていれば、そこから家の中に上がってくる事はありません。
新築を考える際、依頼したい工務店がどのようなシロアリ対策をしているかが肝心です。
リフォームしたらシロアリが出る?
また、お庭にウッドデッキが欲しいけれど、シロアリ被害を心配される方もいらっしゃいます。
ウッドデッキにしたからといって被害に遭うわけではありません。
建物づたいにウッドデッキがあると良くないですが、建物から数ミリの隙間を開けて施工すれば問題ありません。
また、ウッドデッキ以外でもリフォームのご相談があれば、シロアリ対策も含めて考え、施工いたします。
どんなことでもお気軽にご相談ください。
4.暮るみの家でできるシロアリ対策
シロアリの侵入経路を遮断
『布基礎』ではなく、コンクリートの『ベタ基礎』という施工をしています。
コンクリートを突き破って地中から上がって来ることはなく、安心です。
シロアリ被害に遭いづらい木材
シロアリが嫌う、ヒノキを木材として使っています。
ヒノキの中に含まれる成分として、αカジノールやヒノキチオールがあります。
シロアリにとっては強い香りを放つ成分であり、住みつきにくい環境になります。
家周りの施工から考えるシロアリ対策
巾木塗りをしない
家の基礎外周仕上げの際に、巾木塗り(はばきぬり)をしないようにしています。
隙間を作らない施工なので、もしシロアリが来てしまった時でも蟻道が発見しやすくなります。
建物と玄関ポーチを離す
建物と玄関ポーチの間に隙間を開ける施工をすることで、シロアリの侵入を防ぎます。
床下・基礎の点検をしやすく
一階下部には、床下点検口があります。
実際に、床下を目視で確認できるため、シロアリ被害を早期に見つけられます。
5.最後に
新築後のおおよそ5年間シロアリの動きを抑えられたら、ヤマトシロアリはその後、大きく動きにくいでしょう。
定期的な点検と局部的な処理を主体に対策することが大切です。
特にイエシロアリに関しては薬剤散布のみでは処理しきれないため、巣を意識した対策も必要です。
暮るみは、あなたの「家守り隊」です。
心配なことがある方は、どうぞご相談ください。