新築住宅は乾燥する?高気密住宅と乾燥の関係|乾燥を避ける暮るみの家とは
高気密・高断熱の家は乾燥するのか?
新築で注文住宅を建てた場合、「家の中が乾燥する」といったお悩みが出たりします。
なぜ乾燥してしまうのでしょうか?
この記事では、
・新築住宅はなぜ乾燥するのか?
・お家が乾燥した時の対処法
・暮るみが考えるお家の加湿と除湿
がわかります。
そもそも乾燥するとは?
乾燥してしまう仕組み
乾燥する秋、冬の時期になると、空気中に含まれている水分量が少ない状態になります。
部屋の中が暖かいと湿度が下がるため、乾燥を感じやすくなってしまいます。
また、冬は夜間に空気が冷え込みます。
空気中に含まれる水蒸気の量が減ってしまうため、オーバーした分が結露する結果となります。
乾燥が健康に与える影響
インフルエンザや風邪をひきやすくなるのも、寒くなる冬の時期が多いですね。
喉を痛めたり、肌荒れに悩んだりするのも水分量が減る乾燥のため。
冬は、空気中の温度と肌の表面温度の差が開き、肌から水分が蒸発しやすくなってしまうことによって乾燥する状態になります。
大人でも乾燥時期は辛いですが、赤ちゃんがいるご家庭では特に乾燥による影響もご心配でしょう。
まだ温度調整の能力が未熟なため、体調を崩しやすく、対策が必要です。
新築が乾燥しやすいのはなぜ?
新築の水分量の影響
新築住宅が乾燥するというのは誤解です。
家の中の状態にも段階があります。
一般的に新築だと、最初の3年は水分量が多い状態になります。
クロスや糊の水分、木材の水分などの影響を受けるからです。
そして3年後、一気に過乾燥になります。
高気密高断熱の家の乾燥対策
昔の家では、あまり乾燥のお悩みがなかったのに、最近の高気密の新築住宅では乾燥すると言われやすい。これはどういうことでしょうか?
高気密住宅は、ピッタリと隙間なく施行されています。
外から入ってしまう寒い空気を最低限に抑え、いつでも暖かい家を実現させているからです。
エアコンと乾燥について
今はほとんどエアコンの時代になっており、エアコンの風による乾燥を気にされる方もお多いでしょう。
暮るみでは基本的には24時間、エアコンをつけっぱなしにしておく事をおすすめしています。
高気密な家のため、外出時もエアコンをつけっぱなしにしておくことで、切ったり入れたりと言う運転をしなくても、ゆるい運転で省エネになります。
(実際、6畳用のエアコンで36坪まで冷却できまています。)
これからは、寒くなる季節。
暮るみの家だとエアコンで暖房運転をしてもらうことを推奨していますが、エアコンの風と言うのは湿度0%なので、超過乾燥の状態になります。
そのため加湿器を置くことをお勧めしています。
加湿器をつける
【加湿に関して】
お部屋の乾燥には、加湿器をつけることで物理的に水蒸気を増やし、部屋の湿度を上げていきましょう。
加湿器のタイプにはいくつかあり、スチーム式、気化式、超音波式、ハイブリッド式があります。
おすすめの加湿器としては、超音波加湿器が良いと思います。
超音波加湿器とは
超音波を発生させることで、水に振動を与え、ミストに変えます。
ミストを空気中に放出することで、部屋全体を加湿する方法です。
比較的安価で小型なタイプのものが多く、電気代も抑えられます。
子供部屋や寝室等にもオススメです。
加湿器を設置する場所
加湿器を置く場所にもポイントがあります。
お家の中で暖かいところが良いです。
理由は、水分量を多く含めれるため結露しにくいからです。
家の中で一番高い所となると天井付近になりますが、そこまで高い所には置けないので、エアコンの噴き出し口の下に置くのが効率的です。
そのため、必ずエアコンのところにコンセントを設ける設計をひとつのルールとしてお願いしています。
また、周辺にテレビなどの精密機器がないかどうかもチェックしましょう。あまりに水蒸気が当たってしまう場所だと、故障する原因になります。
観葉植物や水槽を置く
こちらは好みになりますが、観葉植物なども水蒸気を出してくれるのでお勧めです。
葉っぱから水が蒸発するのと、同時に空気をきれいにしてくれる効果もあります。
手入れの段階でも水をかけたりしますので、そういった意味でも加湿効果が期待できます。
その他、水槽を置いたり、水を使ったインテリア等を配置するのも1つの手段です。
熱交換器について
湿度のコントロールに関しては、熱交換器の設置が推奨されている場合があります。
しかし、暮るみとしては熱交換器に関しては結露しやすいため、現時点で暮るみでは採用に至っておりません。
機械内が結露すると、フィルターが結露で汚れてしまい、埃が付着して換気をしなくなる原因にもなる恐れがあるためです。
加湿しすぎてしまう注意点
ここまで乾燥対策について見てきましたが、逆に室湿気が多すぎる状態に関してはどうでしょうか。
過剰な加湿に注意
乾燥が気になるからといって、加湿を過剰に行うと結露ができてしまいます。
特に断熱性能の低い窓を使用していると、結露ができやすいです。
カーテンも閉めっぱなしにしてしまうと結露を起こす可能性もたかくなります。
結露ができる原因
原因部屋の中と外との温度差が大きくなり、さらに部屋の中の湿度が高いことによって、結露ができやすい環境になります。
冬に窓のそばに行くと、寒い感じがすると思います。
外気にさらされている窓付近の空気が冷えると気体から液体に変わり、結露になって出てきます。
また、部屋の湿度が高いことにより、余った水蒸気が窓に水滴となって付きやすくなります。
結露を放置すると?
結露を放置すると、窓のサッシの部分などにカビが発生しやすくなります。
接しているお部屋のカーテンなどにも結露がうつりやすいです。
さらに、そのカビを人が吸い込んでしまうと健康被害になります。
カビの胞子は軽いためヒトが吸い込みやすく、気管支喘息やアレルギーなどの原因にもなります。
洗濯物と除湿
洗濯物の室内干し。
これは乾燥や湿度といった側面から見て、どうでしょうか?
洗濯物の水分でお部屋の加湿にもなるため、干している方も多いかもしれません。
高気密住宅だからこそ、乾きやすいとも言えます。
しかし、洗濯物を干す際、梅雨時期などは家の中にこもってしまうモワッとした空気や生乾き臭に悩まされますよね。
洗濯物を脱衣所に干す場合もあると思いますが、大抵、脱衣所は北などの寒い方角にあることが多いです。
室温が低いところなので、水蒸気を多く結露するという結果になってしまいます。
そのため、洗濯物は干す場所が上の方だと湿度はコントロールしやすいです。
エアコンをうまく使う
エアコンの冷房運転は、湿度100%の風をお部屋に回すことと同じになります。
梅雨時期には湿気が多いので、余計に湿度が上がってしまうでしょう。
暮るみのような家であれば、天井がない造りなので屋根(家全体)まで湿気が拡散してくれるので普通の家よりも湿度が抑えられる事になります。
除湿機を使うのも良いですが、エアコンの除湿機能をうまく活用することをお勧めします。
除湿機能は暖房や冷房に比べて電気代がかかってしまうのですが、パワーは一番あります。
その時々に応じてうまく活用されることをお勧めします。
換気扇を回さない
換気しても除湿はできない
よく除湿を換気扇で行おうとしている方がいますが、それは間違いなのです。
換気扇を回してしまうと室内の温度は下がってしまいます。
そうすると換気扇は余計に結露する結果となります。
換気扇で室温が下がる→下がったところに室温の低い空気が流れ込む→水蒸気の量が圧倒的に多くなる→部屋が湿気る
という悪循環になってしまいます。
除湿と換気は別なので、間違えないようにしましょう。
まとめ
新築住宅の乾燥と除湿について、正しい知識として知っていただけたら幸いです。
また、お家のどんな疑問でもお答えしますので、こちらの見学会もご利用ください↓↓